さくらさんも発症された脳梗塞について教えていただけますか?

さくらさん:
脳梗塞は血栓や狭窄によって脳の動脈が閉塞し、血液が届かなくなることで脳が壊死してしまう病気です。日本国内では死因の第4位を占める有名な病気で、代表的な症状は片方の手足の麻痺、呂律が回らない、視野が欠ける、めまい、意識障害などです。
突然症状が現れて後遺症を残す可能性があり、また発症後に介護が必要になることも特徴です。

脳梗塞を起こす原因は何でしょうか?

さくらさん:
原因の代表的なものは、高血圧・脂質異常・メタボリックシンドロームなどです。ほかにも糖尿病・高尿酸血症・慢性腎障害、極端な水分不足も影響するとされていて、生活習慣の悪さが要因です。

さくらさんの場合は、何が原因だと考えられていますか?

さくらさん:
私の場合は年齢も若かったので、考えられる原因としては重度の貧血と多忙な仕事による疲労、そしてストレスだと思います。
貧血が進行すると、低酸素血症や血小板増多なども起こることがあり、塞栓症を生じやすいとされています。そして毎日仕事も忙しくて受診する時間もないことや、ストレスが溜まっていたことも原因だったのではと考えています。

脳梗塞が発症するまでの経緯を教えてください。

さくらさん:
2020年6月にあった職場健診で、重度の貧血が見つかりました。以前から月経困難症でかなり出血量もあったのですが、看護師で夜勤続きと忙しい日々を送っていたこともあり、病院に行きませんでした。
それから、2020年12月頃急に立てなくなったり、動悸が激しくなったり、100m歩くだけで息切れしたりすることもありました。
それでも「貧血症状だろう」と思い込んでいました。その翌年1月に職場で左手の麻痺が表れ、救急搬送されて入院になったというのが経緯です。

病気について医師からはどのような説明がありましたか?

さくらさん:
救急搬送された時は意識がなく、気付いたら病院のベッドの上にいました。そこで医師からは「重度の貧血によって凝固機能が働いたことで、脳梗塞を発症した」と説明されました。
それまでは動悸や息切れなどの自覚症状は貧血が理由だと思い込んでいたので、脳梗塞になるとは夢にも思っていませんでした。