トータル8件のメタ解析でも同様に、炭水化物<40%の低炭水化物食(hazard ratio 1.20, 95% CI 1.09&#8211;1.32)及び<70%の高炭水化物食(hazard ratio1.23, 1.11&#8211;1.36)
いずれもmoderateな炭水化物食に比べて死亡リスクが高まり、U字型の関係が認められた。
一方、低炭水化物食の場合では単に炭水化物の量だけが問題なのではない。
炭水化物を動物性
(牛肉、羊肉、豚肉、鶏肉、チーズなど)のたんぱく質と脂肪に置き換えた場合(Hazard Ratio 1.18, 1.08&#8211;1.29)は、
植物性(野菜、豆類など)のたんぱく質と脂肪の場合(Hazard Ratio 0.82, 0.78&#8211;0.87)に比べて死亡リスクが高まることがわかったそうだ。

研究者は本研究の限界(limitation)として次の2点を挙げています。
一つは、この研究は観察研究であり臨床試験ではないこと。
しかし、死亡率に関する無作為化は期間が長くて実践的ではないと付言しています。
もう一つは、食事アンケートは研究スタート時と6年後に実施されており、フォローアップの過程で炭水化物の摂取量が増減する可能性があることです。

「この研究は、これまで行われてきた炭水化物摂取量に関する最も包括的な研究であり、
食事の特定成分と長期的な健康の関係をよりよく理解するのに役立つだろう」と主任研究者のDr. Scott D SolomonはScience Daily誌でコメントしています