全粒穀物摂取は、2型糖尿病を予防するようだ、というスウェーデン、チャーマーズ工科大学、デンマークがん学会研究センター等からの研究。

2型糖尿病予防への全粒穀物の利用可能性は、長期間検討されてきたが、
異なる全粒穀物の役割はこれまで調査されていなかった。
また、全粒穀物が糖尿病発症のリスクを減らすためにはどの位の全粒穀物が必要かどうかは、不明のままであったという。

今回の研究では、デンマークの食事・がん・健康コホートの対象者55,465名(50歳から65歳) のデータを使用した。
このうち、7,417名がフォローアップ中に2型糖尿病と診断された。
全粒穀物製品の摂取の情報は、食品摂取頻度アンケートから入手し、
全粒穀物摂取量と全粒穀物タイプ(小麦、ライ麦、オート麦)は、1日当たりのグラム数を計算した。対象者は、摂取した全粒穀物に基づき、対象者を4つのグループに分け、最も摂取の多い群は、毎日少なくとも50gの全粒穀物を摂取した。

結果は、全粒穀物の摂取が最も高かった群で、2型糖尿病を発症した割合は最も低くかったという。
全粒穀物摂取が最も高い群で、最も少ない群と比し、糖尿病発症リスクは、男性で34%低く、女性で22%減少した。

「我々の結果は、食事アドバイスに一致しており、全粒穀物を含む食品を全粒穀物への交換を推奨している」とリカード・ランドベリ氏は述べている。