難聴が起きる器官は、外耳や中耳よりもさらに奥にある内耳の蝸牛(有毛細胞がある)です。
原因は未だ不明で、 1.ウイルス感染説 2.内耳循環障害説 が考えられ、最近ではストレスも一つの要因とされています。
統計的に、発症前に疲労やストレスを感じている人が多いことがわかっています。
「突発性難聴」は再発せず、発症後徐々に悪化することも余りありません。(→再発したものは急性低音障害やメニエール病の初発症状と考えられる)
確実に効く治療法が確立されていないため、発症時の状況や臨床所見から 医師が総合的に判断して治療法を決めていきます。
スレを読んで疑問に思ったことや治療法に関しては、直ちに医師に相談しましょう。

・下記は参考程度に
治療法の推奨度については、以下のHPを参考(Wiki「根拠に基づいた医療(EBM)」に推奨度の解説あり)
ttp://www.memai-miminari.com/SNL.html

推奨度 A:強く勧められる B:勧められる C:勧められるだけの根拠が明確でない D:行わないよう勧められる

【治療法】
副腎皮質ステロイド・・・・・・最も強い抗炎症作用のある薬。体に対する作用が大きいが、副作用もある。EBMによる推奨度B
                 プレドニン等の内服薬や、通院や入院による点滴投与がある。
                内耳の炎症を抑え、神経細胞の酸化による死滅を防ぐ直接的効果がある唯一の治療法。
                副作用があるので医師の管理が必要。 バリエーションとして鼓室内に高濃度のステロイドを注入する方法(推奨度B〜C)もある。

代謝賦活剤・・・・・・製品名アデホスコーワ等。ATP による血流増加作用・代謝賦活作用。推奨度C
            ステロイドに比べ副作用は少ない。ステロイド終了後などに3ヶ月程度か、それ以上服用することが多い。

ビタミン剤・・・・・・ビタミンB12。製品名メチコバール等。末梢性神経障害改善。
           成分は水溶性ビタミンであるため、過剰摂取でも問題ない。 推奨度C
           神経保護の効果があり、食事だけで摂取できない大容量を錠剤として服用する。