自分が思うことなんですが、糖質制限に熱心な人というのは、飽食時代に適応できない進化から取り残された遺伝子を持つ人たちなんじゃないかと思うんです。
糖質制限は、そうした人たちのアンチテーゼ運動であると考えます。

これは、いわば社会的弱者の「救済思想」ですね。それゆえに第三者からすると宗教的ないし政治的側面が感じられるのです。

長い歴史の中で、人類は圧倒的に飢餓との戦いでした。
そのため、飢餓に備えた遺伝子は多くあるのですが、残念ながら飽食に備えた遺伝子は多くありません。
ゆえに、かつて訪れたことのない飽食の時代、皮肉にもエネルギー過多ゆえに体を壊す人が続出してしまうのです。
適応能力の高い人たちはその飽食、すなわち高カロリーの食べ物を楽しめますが、進化から取り残された人たちは、葛藤とともに苦しむことになる。
そこで生まれた思想が、糖質制限なのです。

耐糖性を十分に持つ人であれば、糖質制限をする必要はありません。
事実、白米を中心に食事をする日本人は、インスリンの分泌能力が決して高くないにも関わらず、世界一長生きする人種として認められている。
これは、炭水化物の優位性を改めて示す証拠であります。