ニセ右翼組織とは、イングランドのフェビアン社会主義者がクアーズのビールの利益をもとに
運営するヘリテージ財団やアメリカン・エンタープライズ研究所など、世界権力の指令に従う多くの同様の機関をいう。

新保守派たちは公共の飼い葉桶からたらふく餌にありつきながら、のべつ幕なしに「民主主義」についてムダ口をたたいているおかげで、
その巧妙な腕前が「民主主義計画」というハッタリの国策となって実を結んだ。
つまり、世界各国で民主主義を促進させる計画に議会が予算を割くべきであると議会を納得させたのである。

この民主主義計画は、老練な社会主義者レイン・カークパトリックとジェイ・ラヴストーン、
そしてジョージタウン大学のイエズス会士エドマンド・ウォルシュ神父、
それに厳格なモルモン教会監督のオーリン・ハッチ上院議員とが束になって生み出した頭脳の産物であった。

そして1983年に上院議員のハッチは、この全国民主主義基金法案をまんまと議会に通過させてしまったのだ。
全国民主主義基金の理事長には、ユダヤ名誉毀損防止連盟(ADL)の幹部理事カール・ガーシュマンが選任された。
この基金がおびただしい子飼いの新保守派団体に資金を与えてきた。

そして、そうした団体のすべてが大災難であることが判明した。
1991年と92年に全国民主主義基金は「民主主義を奨励する」ためと称してロシアの高官に賄賂を贈り、
ロシアのさまざまな団体に追跡できないほどの莫大な金額をバラまいた。
しかし、その人物・団体のいずれも共産主義体制の没落になんの役目も果たさなかった。