以上の19項目をつぶさに検討してみた場合、
戦後の日本の病巣といわれるものにあてはまらないものがただの一つでもあるだろうか。
否、何一つないのを発見されて驚かれるであろう。

ゲッベルス宣伝相は、戦後の日本に対する予言者だったのであろうか。
戦後生まれの人たちにはピントこないかも知れないが、
これらは正常な人間の頭で判断すれば人類の文明の破壊につながるものであることは一目瞭然である。
人間の純度を落とし、本能性に回帰させようというものである。

ゲッベルス宣伝相が警告を発した第二次大戦前の時点でどれだけの人が
これを真に人類の文明への挑戦として脅威的に受けとったかは分らない。
しかし第二次大戦が終わってみると、日本へはこれら一連の風潮が忍者の如く忍び寄って
完全ともいえるほどに定着してしまっていたのである。

これらを戦後日本へ持ち込んだのは一体何者なのか。
また、これらがこれほど完全ともいえる状態で日本に定着したのは何故か。