菊地選手ドラフト「隠し玉」発掘 利根商・内田 上位指名ある最速149キロ&36発の“二刀流” (スポーツニッポン)

 こんな大器が隠れているのだから、ドラフト候補発掘はやめられない。群馬の奥地に怪童が潜んでいると噂に聞いていたが、実際に見に行くと評判以上だった。

 投げては最速149キロ、打っては高校通算36本塁打。ただ馬力があるだけでなく、全般的に運動能力が高い。
公式戦で投手をしない時は一塁手で出場していたが、ノック時の身のこなしやグラブさばきを見る限り、プロで三塁や外野をこなせる素養は十分にある。
本人はプロでの二刀流を希望しているものの、プロ側は内野手として高く評価しているようだ。

 右打ちの内野手はプロ側の需要が高い。同じ高校生では内藤鵬(日本航空石川)が注目されているが、総合的な潜在能力がある内田湘を買うスカウトもいるはずだ。
現段階で全国的な知名度はないが、ドラフト上位指名の可能性すら感じる。西毛ボーイズに所属した中学時代は控えクラス。
「この筋肉を鍛えると野球にどんな効果があるか?」と考えながらトレーニングに励み、地道に能力アップしてきた。
高校生にありがちなポテンシャルに任せてプレーするタイプではなく、高い思考力も隠れた財産だ。

 ◇内田 湘大(うちだ・しょうだい)2004年(平16)9月22日生まれ、長野県出身の18歳。小海中時代は「西毛ボーイズ」に所属。
利根商では1年夏からベンチ入りし、一塁手兼投手としてプレー。今夏は群馬大会4強入りし、甲子園出場はなし。
投手では最速149キロ。1メートル83、84キロ。右投げ右打ち。