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メジャー移籍濃厚から一転… 守護神・スアレス“残留マネー”の出所は?

>残留の決め手は、やはりマネーゲームを制したことに尽きる。2020年の年俸8000万円(以下金額は全て推定)から、3倍超えの2億6000万円。しかも2年契約。フロント幹部は「矢野監督のラブコールがかなり効いた」と指揮官を持ち上げたが、お金以外にプロの世界の誠意は何があろう。

 昨年はどの球団もコロナ禍の影響を受けて大幅な減収だった。阪神の場合、観客動員数一つを取っても、前年より8割以上減少している。通常なら人件費も極力抑えたいところだが、スアレスに限り破格の条件を提示した。

 この背景に昨オフの高額プレーヤーの処遇が絡むのは明らかである。一例が藤川球児投手の引退で年俸2億円が浮くことに。さらに福留孝介外野手、能見篤史投手の解雇で、それぞれ1億3000万円、9000万円をカットできたうえ、不振の糸井嘉男外野手の年俸大幅ダウンによって実質2億1500万円の余剰金。これに1億7000万円のガルシア投手、2億7000万円のボーア内野手の解雇を加えると、軽く10億円を超える人件費の削減を達成したことになる。

 「このなかから糸井のダウン額がそっくりスアレスに回ったと思えば話は早い。まあ、弱肉強食の世界ではこれが普通だけど」と球団OBのひとりは受け止める。