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県秋・春V大社、打撃の実力校と競う 島根大会見どころ

>■全体を通して

 吉川 出場39校の中には、石見智翠館と益田東のように選手が120人を超える多人数のチームもあれば、出場校中最少の11人の選手で挑む江津工のような少人数のチームもある。
39校のうち、約4分の1の10校が、ベンチ入り選手が20人に満たず、人数不足の中で頑張っている。そういうチームも含めて、すべてのチームがそれぞれの目標をしっかり達成できるような大会になってほしい。


 ■島根野球の普及

 ――県内では野球人口の減少が進んでいます。今後島根の野球を盛り上げていくために、どんな取り組みが必要でしょうか。

 萬治 日本高野連を中心に展開する「高校野球200年構想」の大きな柱は野球の普及活動だ。県内でも数年前から子供向け野球体験教室の開催など、普及活動に力を入れている。
昨年も県内の各高校で幼稚園児に対する体験教室を開催し、延べ1千人以上の園児が参加した。中国地方の他県に体験教室のノウハウを広めるなど、先進的な活動をしている。

 丸い球を棒で打つ、という、野球型の遊びの楽しさを知ってもらうことが大切だ。10年後に「あのときやっていれば」と後悔しないよう、今後も野球人口の増加に向けた活動を続けていくことが必要だろう。

>高校の野球部は入部するハードルが高い。「高校野球に挑戦するには覚悟が必要」というイメージが強いと思う。小中学校で他の競技をやっていた子供たちが「高校から野球を始めよう」と挑戦しづらい現状がある。
各校で初心者に対する指導体制を確立したり、野球の指導を精神論と切り離して、スポーツとしての面白さを伝えるための指導をしたりと、高校野球そのものの魅力を上げることが重要ではないか。