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MLB欧州初開催の歴史的一戦は大盛況 「謎だらけなスポーツ」が成功した理由

>だからと言って将来的に野球がクリケットに取って代わるとは到底考えられない」。これはスカイスポーツの英国人記者、ジェレミー・ラングドン氏の言葉である。
>「フィラデルフィアに住んでいた時に野球に出会った」と話してくれたのは、ロンドン郊外ケント在住のサイモン・パウエルさん。
実際、初戦と第2戦の2日間で30人の観客に話を聞いたが、サイモンさんのようにアメリカ在住体験のある人が12人もいた。またアメリカ旅行中に生で野球を見たという人が6人を数えた。
 考えてみれば英国はアメリカから見て、最も近い欧州国。人の行き来は多く、アメリカで本場の野球を体験したという英国人が大勢いたとしても全く不思議はない。
 また英国人の中に野球が静かに浸透した原因の一つに、両国の言語が同じ英語であるという事がある。だから、ワトフォード在住のネイサン・パーさんの様に「テレビ中継を見てベースボールにハマった」と言うファンも多かった。
> 同じ英語を話す、言葉の壁がないという事実は、英国で野球のファン層を広げる大きなアドバンテージとなっている。
それなら、シェークスピアの国、演劇の国であることを誇りにしながら、ハリウッド映画に夢中になるのと同じ様に、若い世代にクリケットも野球も両方好きだという人間が増えてもおかしくない。
>しかし、その交流の中で野球に魅せられたファンは確実に増えている。
 冒頭、ラングドン記者は「英国人の95%が野球に関心がない」と言っているが、この国の人口は約6000万人。5%がファンになれば300万人の観客がいる事になる。
 とすれば95%の大多数の無知を相手にするメディアの懐疑的な報道はともかく、サッカーのシーズンオフの夏の風物詩として、MLBがロンドンに定着する可能性は大きいのではないか。
 既に来年にはカブスとカージナルスのロンドンシリーズが予定されているというが、潜在的ファンが300万人いるとするなら、2日間で12万人の観客を集客するのは造作ないはず。ロンドンで毎年MLBが見られるのは英国在住の日本人にも朗報、来年の成功も期待したい。