昨季にマウンド訪問回数制限ルールが導入されるまで、ヤンキース田中将大投手(30)が登板中によく
サンチェス捕手を呼ぶ場面があったが、なぜかと聞くといつも答えは「サインを変えるため」。二塁に走者が
いると必ず変えていたという印象だった。

メジャーでは「二塁走者にはサインを盗まれるもの」という暗黙の了解がある。だがそれを打者に伝えている
ところを見つかると非難される。特にハイテク機器を使ったスパイ行為は問題視され、今季から外野の
カメラ設置禁止、クラブハウスやブルペンに設置したテレビモニターの映像は8秒遅れにすること、
などのルールが作られている。【水次祥子】