>サイン盗みは「必要ない。やめさせる」名将の肉声

<サイン盗みを考える5>
選抜高校野球が終わったばかりの4月、春季高校野球東京大会。ある試合で試合中に三塁コーチが球審から呼ばれた。
短く言葉をかけられていた。直前にしていた、捕手のサインをのぞき込むような動きを注意された様子だった。
コーチスボックスから身を乗り出し、一生懸命、サインを見定めているように映った。相手チームや審判の目を気にせず、
無防備に、あっけらかんとサイン盗みと疑われる動きをする現実がある。相手チームの監督は、この姿を目の当たりにして
抗議する気もうせていた。同大会では、サイン盗みと疑われる場面は複数回あった。
サイン盗みを公言するチームは、ない。ルールで禁止され、フェアプレーに反する意識はある。否定するチームばかりだが、
その指導法を聞くと、具体的な答えを持たない監督もいた。
撲滅するには、長きにわたりサイン盗みとは決別してきた指導者の生の声に耳を傾ける必要がある。日大三高の
小倉全由監督(62)、中京大中京高の高橋源一郎監督(39)を取材した。
https://www.nikkansports.com/baseball/column/baseballcountry/news/201905140000081.html