スコアボードの中から巨人軍捕手のサインを盗み、打席に入っているバッターの上がチカチカしたらストレート、右横だったらカーブ、左横だったらシュート、下だったらフォークといった具合。
(三選手の打ちかたをVTRで観ると決め打ちしているのがよくわかる)

翌年の開幕前に開かれたセ・リーグ監督会議の席上、突然、広島東洋カープ監督・山本浩二が発言した。
『阪神さん、サイン盗みは止めましょうよ』
(本家本元は広島なのに…)

カープ先乗りスコアラーが撮ったビデオには甲子園スコアボードの‘チカチカ’がはっきりと映っていた。(笑)
ここ迄証拠を突きつけられると、もうどうにも言い訳が出来なくなってしまう。
当時のメデイアは「サイン盗みも一つの戦術のうち」という考え方が主流だったので、山本浩二の発言がスポーツ紙を賑わすこともなかった。