https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190114-00833156-number-base&;p=1
メジャーで増える救援投手の先発、オープナーは育成失敗のごまかし?

>先発の5人を揃えなければ。

 レッドソックス、ヤンキース、ドジャース、カブスなどのお金持ち球団とは違い、限りある資金の中、満ち足りない戦力で戦うことは容易ではない。
その中で生まれたこの発想と手腕は大きく評価されるべきだと感じるが、その一方で筆者には違和感も拭いきれない。

 「オープナー」とは戦力差を補う弱者の発想であろう。現場を預かる監督の立場としては理解できるが、ベースボール・オペレーションと呼ばれる野球編成部門、特に育成の観点から考えれば邪道とも感じる。

 本来は5人の先発投手を自前で育てるのが理想である。その足りない部分をFAやトレードで補うはずだが、先発投手の力不足を「オープナー」でごまかしていたのでは真の先発投手は育たないのではないだろうか。
5日に1回の登板で7回を100球で投げ切ってこそ、先発投手は評価される。そんな理想の5人を揃えるために編成、育成部門はある。

真の先発投手を育てるために。

 '09年。当時レッドソックスの傘下2Aでメジャーの先発投手を目指していた田澤純一は来る日も来る日も担当コーチから同じ言葉を投げかけられていた。

 「1球目は外角低めに直球、2球目はカーブ、スライダーを投げる。打者がわかっていても、この2球で投手優位の状況を作り出さなければ、メジャーで先発投手は務められない」

>野球は勝利のために戦うスポーツ。ましてやメジャーの世界であれば尚更だ。そのための「オープナー」も理解できる。だが、機会なくして、真の先発投手は育たないという面もある。