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ヤクルト・石川、地元で野球教室を続ける熱い思い

球界ここだけの話】思いはきっと受け継がれていく。ヤクルト・石川雅規投手(38)が1月5、6日に故郷の秋田で野球教室を開催した。
石川の呼びかけに秋田出身のチームメート・石山、ロッテ・成田、秋田・明桜高出身のDeNA・砂田が賛同し、『チーム秋田』で小学生に指導した。

 「野球人口が減少する中で、地元での野球教室をやりたい」。2010年から秋田スポーツ大使を務める石川の思いに、5日は秋田県内陸縦貫鉄道と第一建設工業、6日は小西タイヤと地元企業が主催を申し出た。
いずれも秋田商高の先輩が働く縁で実現したという。

 地方の野球少年にとって、プロ野球選手を間近に感じられる機会は貴重だ。少年時代の石川自身が、まさにそうだった。
名球会の野球教室に参加したことがあり、王貞治氏(ソフトバンク会長)からサインをもらったことを今も鮮明に覚えている。一流選手を間近で感じた原体験が、野球への思いをさらに強くしていった。

 今回の野球教室ではキャッチボールの大切さや故障の防止法などを時に熱っぽく、時にユーモアを交えながら伝えていた。
「子供たちが喜んでやってくれているのが一番。野球人口が減っている中で少しでも興味を持って、続けてくれる子が増えてくれるといい」と話した左腕は
「応援してくれる方々がいるおかげで開催できる。若い選手もたくさんいるので、何とか単発で終わらずに今後も続けていきたい」と願った。

 石川少年が抱き、温め続けてきた思いは、他の選手たちにも伝わっている。「僕が所属していたスポーツ少年団が合併したという話も聞いた。今回、石川さんについてこられてよかったです」と石山。
砂田は少年たちを前に「(野球教室を)ずっと続けていけるように活躍したい」と前を見つめていた。