巨人のFA丸獲得は“天敵”広島対策 最強オプションの提示も

さる球界関係者がこう言う。

「巨人のFA戦略は長嶋監督時代から、補強ポイントを埋めると同時に、同一リーグの戦力をそぐと
いう意味合いもあった。古くは落合(中日)、川口(広島)、広沢(ヤクルト)、江藤(広島)など。
原監督も第2次政権時、元本塁打王の横浜・村田を獲得したり、FAではないが、08年オフには
主砲のラミレスとエースのグライシンガーをヤクルトから、抑えのクルーンを横浜から獲得。同一
リーグの主力を3人同時に引き抜いたことで非難されたが、原監督は悪びれることなく、翌09年
シーズンでリーグV3を達成。そのまま日本一になっている。丸取りは何よりの『広島対策』だよ」

丸は広島の精神的支柱のひとり。背中で引っ張るタイプだが、今や4番に定着した鈴木がブレーク
する前から自主トレを共にし、打撃技術を伝授するなど、若手の手本となっていた。

その丸を広島から引き抜けば、戦力以上のダメージを天敵に与えられる。

巨人は前回の原監督最終年となった15年から球団ワーストタイの4年連続V逸中。低迷している
チームに風穴をあけられる丸は、何としても欲しい選手だ。当然条件も、他より弾む。

巨人は広島の17億円やロッテの20億円を超える25億円超の大型契約を用意していると報じられ
ているが、それだけではない。広島残留の可能性も残す丸を揺さぶる、多くの「オプション」を用意
しているとされる。