>サイン盗みもハイテク化 大リーグ 対応迫られる 2018年11月5日 夕刊

>科学技術の進歩に伴い、米大リーグ機構が電子機器を駆使したサイン盗みへの対応を迫られている。ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦では、
アストロズの球団職員が相手ベンチ脇のカメラマン席からレッドソックスがサイン盗みをしていないか監視していたとして、退去させられた。
 レッドソックスには“前科”がある。昨季、ビデオ担当者からベンチ内にいるトレーナーの腕時計型電子端末を経由して、相手捕手のサインを
選手に伝達。規則違反として罰金処分を受けた。ビデオ判定の導入により、各球団のビデオ担当者がベンチの監督にチャレンジするべきか
進言するシステムも背景にある。
 大リーグ機構は調査の末、今回のアストロズの行為は規則違反に相当しないと判断した。だが、多数の球団から電子機器を用いたサイン盗み
があると報告があったことも明らかにした。
 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「大リーグはハイテクノロジーの不正を重く受け止める時が来ている」と報じた。厳格な対応をしなければ、1990年代にはびこった薬物違反の二の舞いになると指摘している。 (ニューヨーク・共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201811/CK2018110502000281.html