>「あっ、グリーニーを忘れた!」 練習前に叫んだ投手

>巨人や野村氏に限った話ではない。05年夏には週刊朝日が、ボビー・バレンタイン監督率いるロッテの選手10人近くが
グリーニーを常用していると報道し、球界全体を揺るがす問題に発展した。ロッテが終始一貫、強硬に否定したことで騒動は
収束したものの、球団は週刊朝日を名誉毀損で訴えておらず、灰色決着に終わったという印象は否めない。  

>私はそのころ、ある球団の通訳兼渉外担当から、外国人選手たちのクスリの乱用ぶりを聞いていた。パワーヒッターで
鳴らしていた複数の大物がグリーニーやステロイドを常用していて、その通訳は実際に目の前で彼らが注射を打つ場面も
見たという。元大リーガーの間では経口薬のグリーニーだけではなく、競走馬が出走前に打たれる興奮剤が流行していた。
「あいつのナニは馬並みだ」という下世話なジョークを地でいく話だ(失礼!)。

>誰もが容易に手を染めてしまいかねない環境
 いまの日本プロ野球がそこまで薬物に汚染されているとは思わないが、誰もが容易に手を染めてしまいかねない
環境にあるのも確かだ。NPBや各球団のトップは清原容疑者や野村氏の個人的な背後関係ばかりに目を取られて
いないで、秘かにどのような薬物が流行し、選手たちの手に渡っているかを洗い直すべきだ。清原容疑者や
野村氏以前にも、現役引退後に覚醒剤で逮捕された野球人の大物がいた。現状のままではいつ第二、第三の
清原や野村氏が出てきてもおかしくはない。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6242?page=2