山本昌がセンバツ投手11人を鑑定。「プロでもやれる」と驚くのは?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180522-00010002-sportiva-base

■柿木蓮(かきぎ・れん/大阪桐蔭/181cm・87kg/右投右打)
体は大きいし、球の走りもいい。さすが全国から逸材が集まる大阪桐蔭でエースナンバーをつけるだけのことはありますね。
楽しみな投手なのは間違いありませんが、少し気になるのは力を入れる際に左肩がわずかに下がるクセがあること。
少しシュート回転が入るのはこのためでしょう。ボールを押してリリースするタイプなので、緩いボールを投げるのは苦手なはず。
スプリットやシュートなど、速い変化球を磨くとより投球に生きるでしょうね。

■根尾昂(ねお・あきら/大阪桐蔭/177cm・78kg/右投左打)
投手としても野手としても注目されている選手ですが、いずれもドラフト上位指名を受けるだけの可能性を持った逸材です。
まさにセンス抜群の選手ですね。投手として際立つのはバランスの良さ。落ちるボールもありますし、高校生としては比較的早い段階でプロの一軍で投げるイメージが湧いてきます。
課題は体重移動の際に左肩が上がって、上下にあおる動きが入ること。時折ボールが抜けたり、リリースがブレるのはこのためです。
ただ、それも体の力がついてくれば解消されていくでしょう。大谷翔平選手に続く、プロでも投打二刀流の可能性を感じさせる楽しみな選手ですね。

■土居豪人(どい・ひでと/松山聖陵/190cm・80kg/右投右打)
今季一軍で活躍し始めているアドゥワ誠投手(広島)の後輩なんですね。彼もアドゥワ投手に負けず劣らずの、素晴らしい素材です。
非常に身長が高く、上から投げ下ろす角度がある上に、ボールの走りもいい。また、縦に大きく変化するカーブの質がまたいいですね。
昔で言う「ドロップ」のような、最近はあまり見ない、きれいな変化をします。
まだ体は弱いし、アウトステップ気味という課題はあります。実際に春のセンバツでは近江高に打ち込まれましたが、将来性はピカイチだと感じます。