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金本新監督が惚れ込んだ“義”の男。
片岡篤史コーチの「厳しさと懐」。

「おう。また、よろしくな」
 射貫くような目でじろっと見られた。背筋が伸びる。知り合って時間が経っても、緊張する。そんな人だ。
 阪神タイガース、片岡篤史打撃コーチ。4年ぶりの現場復帰である。

 キャンプの足音が近づく今、戦力不安を覚悟する金本知憲監督が唯一、最強だと断言するのが自らが集めたコーチ陣だ。
 10月17日、金本監督は度重なる球団首脳の説得に対して、ついに受諾の返答をした。そして、すぐに電話をかけたという。

「片岡ですね。それと矢野(燿大)だった。とにかくやってくれと」
 就任後にこう明かしている。最強コーチ陣の中でも真っ先に声がかかったのが片岡コーチだった。
http://number.bunshun.jp/articles/-/824951