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日刊ゲンダイ 2018年3月17日 (権藤博/野球評論家)

上原浩治(42)が巨人に復帰し、がぜん興味が湧いてきたことがある。

10年ぶりに戻ってきた日本球界で、彼がどれくらいの成績を残すか――ということではない。

来月3日で43歳になるものの、カブスで49試合に登板した昨季も、投げるボールに衰えは見えなかった。

全盛期に比べたら球速こそ落ちたとはいえ、140キロちょっとのストレートでメジャーの強打者と渡り合っていた。特有のコンパクトで鋭
い腕の振り、抜群のキレと制球力があるからこそで、だから決め球のフォークもいよいよ効くのだ。

昨季は43イニングで50奪三振。メジャーでは、8年連続で奪三振数が投球イニング数を上回っている。スピードに頼らない上原の投球
には、年齢からくる衰えによる影響が少ない。巨人でも間違いなく戦力になる。

気になっているのは、別のことである。

具体的な数字はともかく、上原が今季、セットアッパーとして1年間、フルに働いたとする。そのとき、球界の内外から「やっぱり日本式の
キャンプってバカらしくないか?」と疑問の声が上がるのではないか。それに期待しているのだ。

何しろ、上原はキャンプをやっていない。カブスからFAとなり、当初はメジャー球団との契約を目指していた彼は、自主トレをしながらオ
ファーを待った。日本では週5日、1日5時間の練習を行っていたといっても、そこは自主トレである。できることは限られたはずである。
それでも9日に巨人入団が正式決定すると、2日後には二軍で打撃投手をやった。20日に一軍に合流し、すぐにオープン戦に登板する
予定だというから、日本球界の常識では考えられないスケジュールで開幕に向かっている。