廃校寸前だった山あいの高校が夏の甲子園目指す! ある野球部の軌跡〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180314-00000012-sasahi-base

 このまま廃校ともなれば、町から若者が消え、町は活気を失い、町自体の存亡にもつながりかねない。出された結論は、スポーツを通じた再生プロジェクトだった。
 魅力あるスポーツ指導者の招請により競技力をアップさせると同時に、その旗の下に生徒を集めるというものだ。町議会でも「町おこしにもつながる」と、プロジェクトの方向性の“適性”を確信した。


 ではそれは野球かサッカーか、それとも……。



「高校スポーツといえば、やはり野球ではないのか。甲子園は全国47都道府県の代表が故郷の誇りをかけて競う日本独自の文化だ。サッカーが世界規模のスポーツといえども、やっぱり野球だ」

 高橋幸三校長(当時)の腹の中は、既に決まっていた。