ナショナリズムは比較的近世のものだからねぇ
いや、大昔の日本でも豪族同士、軍閥同士の争いはあった訳だが
国を愛する、国に殉ずるという概念は国家の隆盛がなきゃ現れないはず。
国が大きくなり、行政、経済、宗教、教育が発展を遂げ、
小市民までもがその恩恵を受けるにあたってから
初めてマクロな共同体を維持し、守っていくための愛国心が生まれる。
本来ならば個々人は隣人や家族、仲間といったごくごくミクロな繋がりのみを守り、
愛していくものだしそれでいいとも考えられるのだが
国家の盛衰、もしくは戦争などでそのミクロな世界までもが脅かされるとしたら――?
そうなると人はホロン的視点で世界を見て自国を愛し、憂う気持ちが萌芽するのではないかと