物理定数は連続か不連続(量子化)されているか

人間がこれほどまでに奇跡的な偶然の結果存在しているように見えるのはなぜなのか

宇宙を調べれば調べるほど
宇宙は人間が存在するために都合よくできているように見える
これは果たして「神」の存在証明となるのか?

もし、強い力や宇宙定数が数パーセント違ったとしたら
知的生命体としての人類は存在できない
生命も存在できなかっただろう

「神」がいて、人間が存在できるように物理定数の値を「微調整」したのだろうか?

科学の答えは、(推論になるが、そして当然ながら)「No!」である
この宇宙以外にも無数の(おそらく無限個の)宇宙が存在しており
この宇宙はその中の一つに過ぎないというのが
多くの科学者も納得しているストーリーになっている

我々以外の他の宇宙では物理定数の値が異なり(もしかしたら物理法則そのものも異なっているかもしれない)
生命や意識は生まれない
星さえ生まれない宇宙が圧倒的多数かもしれない
我々の宇宙は数ある宇宙の中で、星や生命や意識、あるいは人間のような知的生物を
生み出すことができる物理定数をもった宇宙だったのだ

そのような宇宙でなければ人間は生まれなかった
他の宇宙では人間のような知的生命体は存在せず
したがって、「この宇宙はなぜ人間を生み出すように都合よくできているのか」
と問う生命が存在しない
これが、「人間原理」の手っ取り早い説明である
我々が存在しているのは神がつくったからではない
宇宙が我々の存在に都合よくできているように見えるのは、
我々の存在を許すような宇宙でなければ我々は存在できず
したがって自分の存在の理由を考えることもできなかったからのだ

物理定数の話に戻れば
物理定数が連続数であろうと不連続数であろうと
宇宙は無限に存在するだろう
ただ、無限の性質が異なるだけである