僕の叔父は生涯独身で、童貞だった

晩年の叔父に、なぜ、と僕が問うと、
叔父は唇の端に悔しさを滲ませながら
『わしは女を容姿で選別したくなかった。全ての女性に平等でいたかったんだ』
と興奮した様子で一気にまくし立てた。

僕は童貞を生涯貫いた叔父を心から誇りに思う