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3分後。
正装に身を包んだまり子先生は、アヌスの掻痒感にタイトスカートを履いた腰をくねらせながら、最愛の美少女の待つ部屋のドアを開けた。
12畳ほどの広さのその部屋はもともと応接室だったらしく、中央の天井からは大きなシャンデリアが吊るされている。
その真下にクイーンサイズの豪奢なベッドがあったが、寝台の上には厚みのある白いマットのみで、掛け蒲団どころか毛布一枚すら無かった。
しかも、そのベッドの前後左右、そして対角線上に、三脚に乗った8台の業務用ビデオカメラが鎮座している。
そのベッドとドアを挟むかたちで一脚の椅子が置かれ、学園の制服に身を包んだ草野真由子が、両手を背もたれの後ろに廻すという奇妙な姿で腰掛けていた。
がっくりとうなだれたその顔から、長さ10センチほどの赤いリボンが垂れ下がっているのに気付き、思わず目を瞠った美人教師は、ガニ股のへっぴり腰で慌てて最愛の美少女のもとへ駆け寄る。
そして、真由子が口でリボンを咥えていること、そのリボンの先端には、小さな金属製の鍵が付いていることに気が付いた。
「ま、まゆ……」
思わず“真由子ちゃん”と言いかけたまり子先生は、反射的にビクッと身体を硬直させる。
8台の業務用ビデオカメラの下部から、大きなマイクが突き出ていることに気付いたのだ。
4匹の奴隷たちは、本名で呼び合うことを禁止されている。
それどころか、本来“わたし”と言うべき一人称さえも、いやらしく改名された名前で言うよう定められていた。
もし、うっかりそれに違反しようものなら、それを口にした本人ではなく、残りの三人を恐ろしい首輪の電撃が襲うことになっている。
そのことを骨身に刻み込まれてしまっている美人教師は、黙ったまま最愛の美少女の後ろを除きこみ、ようやく鍵の意味を理解した。
椅子の後ろに廻した真由子の両手は手錠でしっかりと、座っている椅子に拘束されていたのだ。