韓国の7人組「BTS(防弾少年団)」が原爆投下の場面がプリントされたTシャツを着用し騒動となる中、同じ韓流のガールズユニット「TWICE」の大みそかのNHK紅白歌合戦出場を巡り、同局が難しい判断を迫られている。

 韓流グループは2011年の紅白に東方神起、KARA、少女時代の3組が出場。だが翌12年の8月、韓国の李明博大統領(当時)が島根県の竹島(韓国名・独島)に上陸したことで日韓関係が悪化した。
同年の韓流出場は0組。エンターテインメント番組部の担当者は当時、「(日韓関係は)私の中では関係ない」と否定していたが、影響を及ぼしたとの見方も出ていた。

 その後、韓流の出場が5年間途絶えていたが、昨年、10代の少女を中心に圧倒的な支持を受けていたTWICEが6年ぶりに出場を果たした。

第3次韓流ブームをけん引する9人組は、前半戦で5位の高視聴率37・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。今年も出場が確実視されていた。

 局内で慎重論が出始めたのは、10月30日に韓国最高裁が日本企業に元徴用工への損害賠償を命じたのがきっかけ。NHKの番組は国民の受信料で成り立っているため、反発する国内世論を無視することができない事情がある。

さらに今月に入り、BTSのTシャツ騒動が起こった。
決定は今週末だ。