例えば国も量子暗号とかの技術に力を入れるらしいが、
簡単な量子力学でも、大学数学がある程度出来ないと理解できず、(数学科を含む)大学でその辺りを学んできた人は人材となりうる
量子暗号など数学を必要とするテーマには最近需要があり、それなりの数の企業が研究開発のためそういった人材を欲しがる
しかし、東工大以上の、加えて量子暗号など最近需要のあるテーマに必要な数学が理解できる人材というのは圧倒的に少数であるため、研究開発を始める企業が増えない
ところで、国の経済は、まず研究開発に投資し、そこからイノベーションが起きて、更に多くの企業が参加し、設備投資と人材投資が加速して、需要が喚起され、消費が増えて成長する
したがって、多くの企業が研究開発を始められることは、国の経済成長を促進する確率が上がることに繋がる
よって、東工大以上の人材だけで研究開発を賄うことは、国の経済成長を促進する確率を下げることに他ならない
よって、「本来は」東工大未満であっても価値がある

ところが、現状として日本は「大学名主義」であるため、東工大未満の人材を人材とは考えないことが多い(例えば、ある企業が量子暗号を研究したいと思っていても、MARCHの数学科修士は採用したくない、といったことがよく起こりうる)
すると、本来は人材がいるにも関わらず、研究開発をしたい企業が「人材不足」に陥り、研究開発を行えず、そして国の経済成長が起きにくくなってしまう

とどのつまり、実際には東工大未満にも価値があるが、社会構造の問題でその価値を見出せず、価値がない「ように見える」、というのが結論になる