>>282
つづき

(引用開始)
 「では、いかなる実数が異なる無限小数展開を持つのか?」
 という問いが生まれる
(予想)実数が異なる無限小数展開をもつのは
    一方が有限小数のとき、そのときに限る
(引用終り)

1)上記を一般化して、任意の実数rに収束するコーシー列を考えることができる
2)10進では、0.1=1/10だから、上記では
 rn=r-(1/10)^n
 r’n=r-(1/10)^nというコーシー列を考えたことになる
3)さて、p進数を考える(例えば、コンピューターの内部は一般に2進数)
4)rn=r-(1/p)^nと
 r’n=r+(1/p)^nのコーシー列を考える
5)r=1とする。表記の便宜のため q=p-1とする
 rn=r-(1/p)^nの極限の表記は、0.qqqq・・・ (”qqqq・・・”の部分は繰り上がりのシッポです)
 一方r’n=r+(1/p)^nの極限の表記は、1.0000・・・
 となる
6)p進数で、q=p-1が続く無限小数は、繰り上がりを考える必要があるってことです
 10進なら、q=9が続く無限小数ね
 一方、10進で0.05は、2進数では無限小数になる(下記基本情報技術者の問題ご参照)
 この場合、繰り上がりの関係で、見かけ上、二つの異なる表記を生じることがあるのです(中学生の常識)
7)それは、pとして選ぶ数に依存する
 しかし、コーシー列に戻って考えればすぐわかることです
8)で、10進で0.05は0.049999・・という表現も可能
 逆に、考えれば、2/3=0.666・・という循環小数は、
 3進数では、0.2ですから、0.12222・・・という繰り上がりを考えると無限小数表現も可
9)つまりは、有理数は既約分数K/Lで表現できて、その分母LによるL進展開によって、”L-1”の繰り上がりシッポを使うことで、
 二つの異なる表現が可能です(高校生の常識)
以上
(参考)
https://www.fe-siken.com/kakomon/26_haru/q1.html
基本情報技術者平成26年春期 午前問1
次の10進小数のうち,2進数で表すと無限小数になるものはどれか。
ア 0.05
イ 0.125
ウ 0.375
エ 0.5
答 ア