ヨウ素配布から健康調査まで〜医大未公開資料が語る新事実
OurPlanet-TV 2020年7月7日
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2511

「20歳未満は絶対に服用するように」
一方、県民への配布が検討されたのは16日午前9時の会議だ。「甲状腺が
んが怖いが、製剤を全県民に配るのは不可能」とした上で、「製剤の配布に
あたって、年齢制限をかけるべき。」と、真剣に議論が交わされていたこと
がわかる。結局、40歳以下を対等とすることとなり、特に子ども世代につ
いては、「20歳未満は絶対に服用するように」と強調していた。
特に子ども世代については、「20歳未満は絶対に服用するように」と強調
していた。

その6時間後。午後3時の会議録にはこんな記述がある。「子供に対する放
射線ヨウ素の吸収を防ぐため、100マイクロシーベルトを予防的のレベル
とした。子供を守るため、対応マニュアルを作り、県内の薬局全部に配布し
たい」「各薬局へ相談するよう、テレビのテロップに流す予定。」この時点
では、薬局を通じての配布が念頭に置かれていたようだ。しかもテレビを通
じて、積極的に県内に周知をはかろうとしていたことが見て取れる。

この後、19日午前9時の議事録には、「浜通り30万錠は配布済み。中通り
24万錠+50万錠は市町村単位で配布」との記載があり、確実に配布準備が
進めらていたことを物語っている。しかし結局、安定ヨウ素剤は配布される
ことはなかった。なぜか。議事録ではその経緯は明かされていない。