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寄生虫・人権屋と移民戦略 7 【多文化共生?】
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0059名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/09/22(日) 23:15:30.68ID:+Sc61v/o
文藝春秋 2019年10月号
[令和の開拓者たち5] 佐々木聖子(出入国在留管理庁長官) 村山 治
ttps://bunshun.jp/articles/-/13908
 佐々木は、これらの体験を同時進行でシンガポールから情報発信した。財団法人「入管協会」発行の月刊誌
「国際人流」で20回にわたって連載したのだ。プロのライター顔負けのルポだった。連載は91年5月、朝日新聞社
から「アジアから吹く風 いま外国人労働者のふるさとは」と題して出版される。
 佐々木は「あとがき」で「個人的私見」と断ったうえで<外国人労働者の受入れによって幸せになる人と不幸せに
なる人の数とその度合い、漠然とした価値観の変化なども含めて日本が得るものと失うものの多寡、そして不幸せ
を技術的な工夫や努力によって解消あるいは改善できる可能性の大小などを秤にかけて、やはり受入れの可能性
を探っていく方向に向いていくべき>と記した。
   …(略)…
 定価1300円だったこの本は間もなく絶版となったが、今回の入管法改正が日程に上った18年秋ごろから急に
関心が集まり、アマゾンの中古マーケットで8000円の値がついた。8月23日現在、「1万6347円より」となっている。
   …(略)…
 官僚としての実力や人柄に加え、もう一つ、出世の背景にあったのが、政界への顔の広さだ。民主党政権で
官房長官などを歴任した仙谷由人、現官房長官の菅義偉も、佐々木のファンといってよい。
 佐々木が菅と知り合ったのは、先に触れた外国人の指紋採取と顔写真の撮影を義務付ける入管法改正のときだ。
自民党の治安対策特別委員会の水際対策強化チームのリーダーが菅だった。当時の佐々木は総務課の課長補佐。
菅は、法案についての佐々木の説明を聞いて感心し、以来、目をかけてきた。
(続く)
0060名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/09/22(日) 23:16:22.00ID:+Sc61v/o
>>59 (続き)
 菅は以前から外国人労働者を抱える業界を所管する省庁の局長クラスを集めてホテルなどで不定期に勉強会を
開いてきた。もちろん、佐々木も呼ばれた。
 あるとき、菅は支援者の介護事業者から「施設を新築しても人手不足でベッドを埋められない。もっと外国人労働者
を入れて欲しい」との話を聞き、厚労省の局長に「どうなんだ」と確認を求めた。局長は、「外国人は使いづらいようです」
と受入れに否定的な話をした。菅は現場の切実さに対する理解が十分ではないと受け止め、激怒した。
「民間と役所の話がこんなに違う。君らには任せておけない」
 矛先は観光を担当する国交省などへも向かう。人事権を握る菅の剣幕に、出席した局長らは凍りついた。沈黙の
時間が続く。…(略)…
 この場面があったのは、安倍が昨年2月に「受入れ拡大」を指示する前のようだ。以来、菅は入管法改正に邁進する
ことになったとされる。その菅を支えたのが佐々木だった。
 だが、実は、佐々木が長官に就任して一カ月ほどたった頃、不可解なことがあった。安倍首相とも極めて近い
内閣情報調査室幹部が一部の政官界関係者に「佐々木が、中国がナーバスになっている地域に女性二人で旅行し、
中国政府にマークされている。弱みを掴まれると、入管行政を歪める恐れが出てくるのではないか」と告げて回ったのだ。
 その同行した女性が、前出の親友、千田である。千田は慶応大学卒業後、医薬雑誌の編集者を経て一時、「国際人流」
の編集者をしていた。佐々木の「アジアから吹く風」などの編集も千田が手掛けている。
 ともに独身。大学卒業前に二人で東南アジアにバックパッカーの貧乏旅行をしたのを皮切りに、就職してからも、休み
のたびに二人で海外旅行をしてきた。…(略)…
 この“疑惑”は、菅の「佐々木のことはよく知っている。大丈夫だ」の一言で、雲散霧消したとされる。当の佐々木も
「私がスパイですか? ははは」と一笑に付したが、首相側近の内調幹部が動いていたことからして、政権にとって、
入管庁長官はそれほど重要ポストだったと言える。
(続く)
0061名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/09/22(日) 23:17:08.21ID:+Sc61v/o
>>60 (続き)
 こうして入管庁長官に就任した佐々木だが、問題は山積みだ。
   …(略)…
 厳しい現実に佐々木はどう答えるのか。7月25日、筆者は法務省の入管庁長官室を訪ねた。
   …(略)…
 ――外国人労働者に門戸を広げたのに伴い、政府は外国人と日本人がともに暮らす「多文化共生」の社会づくりに
力を入れています。
「今回はあくまでも人手不足のために受け入れるので、それらの方々を含め外国人に、心地よく日本社会で生活をして
いただく。受け入れる日本側も、安心して受け入れられる、という環境整備をやろうというものです。日本の構造を外国人
で変えよう、というものではありません。
 ただ、受け入れ環境の整備をはするべきです。将来、シンガポールや台湾、韓国との間で外国人材の獲得競争が
今より激化したとき、日本の将来的な発展、国力維持につながる可能性があります。…(略)…」
   …(略)…
 ただ、今回の法改正は歴史的な転換点だったが、国民が、広く外国人を受入れ、日本人と外国人が共に働き、共に
暮らす社会へと移行する道を選ぶのか、それとも、外国人の数はできるだけ制限し縮小均衡の道を選ぶのかは、
まだ決まっていない。
 今回の入管法改正時の法務事務次官で現東京高検検事長の黒川弘務はこう明言する。
「それを決める壮大な社会実験といってよい。失敗すると開国はしばらく頓挫する。成功するかどうかは、佐々木の舵取り
にかかっている」
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