電子書籍の積ん読は、E-ink端末ならホーム画面から端末内の本すべてを全文検索できるので、本をデータベースとしても利用できるという利点がある

ノンフィクションであれば、人物名や歴史的なトピックで検索をかければ、異なる著者による様々な視点や評価が見られる
小説の場合でも、「青空」や「海原」で検索すれば、小説家がそうした言葉をどういう表現に使っているのかがわかる

ほかにも、「敷居が高い」を本来の「不義理などで訪問しにくい」という意味ではなく、「ハードルが高い」という意味で使っている著者がどれくらいいるのかなども簡単に調べられる

自分の積ん読本では、敷居が高いを本来の意味で使っている本は、検索結果全11冊のうち、5冊だけだった
昭和にデビューした著者5人は、さすが本来の意味で正しく「敷居が高い」を使っている

つまり、敷居が高い≒ハードルが高いの誤用は、どうやら平成に入り広く普及したものらしいということがわかる
ただし、11人中6人の著者が誤用しているほど、ここまで多くの人たちに使われているとなると、もはや辞書も誤用と切り捨てるわけにもいかず、最近の新しい国語辞典では「高級そうで入りにくい」、「近寄りにくい」、「気軽に経験できない」といった(新しい使われかたの)意味も掲載するようになってきている