叩き台でも置いておきますか

BBS| JRTF 一般社団法人 日露演劇会議
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昨年12月の第3回研究会では、内面とつながらない俳優の「声を張る演技」の問題が取り上げられ、
いろいろな角度から話し合われましたが、今回は「セリフにまつわる問題について〜その2」として、
以下の2つの演技の問題を取り上げました。

『一つには、役を自分の身体と繋げることを拒み、外側にイメージとして設定し、そこに感情を注ぎ込もうとする
「吹き替え式」せりふ術のような方法が現在蔓延している。
声優志望だった生徒や声優だけでなくいわゆる新劇若手も。不自然なのが当たり前、というような大袈裟なせりふになる。

もう一つは、逆にテレビや映画俳優の方がスタニスラフスキーに近いが、役を自分の方に近づけすぎて、
役者自身の経験と役の経験の違いを認識せずに、いわゆる\"自分だけ\"でやる演技。
観ていて気持ち悪いのですぐバレてしまうが、観客はその切迫感に騙されて感謝移入することも多い。
また言葉の扱いも、\"平成語\"イントネーション(文末を立てる、息を最後まで出さないetc.)になってしまう。』