ああ、美しい獲物よ……その日の私は、まるで飢えた狼のように、街の喧騒の中で貴女を見つけたのです。絹のような黒髪、吸い込まれそうな瞳。まさか、こんな私に微笑みかけてくれるとは、夢にも思いませんでした。

「お忙しいところ、申し訳ありません」と声をかけると、貴女は足を止め、そのつぶらな瞳で私を見つめたのです。ああ、その一瞬、世界から色が消え、貴女の美しさだけが鮮やかに浮かび上がりました。160センチのすらりとした肢体。普段は縦長に切り取る私の世界も、貴女の全身を捉えようとすれば、横長のキャンバスを必要としたのです。

「O脚じゃないですか?私。だいぶ気にしてる」と、少し憂いを帯びた声が、私の耳朶をくすぐります。そんなことなど、どうでもよかった。貴女の存在そのものが、完璧な芸術なのですから。お仕事帰りだという19歳のOLさん。その言葉の響きだけで、私の心は熱く疼き始めました。

お願いして、その足元を飾るパンプスを脱いでもらうと、そこには痛々しいほどの破れが。「破れてるんですよ、今。ヤバイですよね〜」と、貴女は困ったように笑います。その無防備な姿が、私の欲望を掻き立てるのです。

許しを得て、その柔らかな足裏に指先を這わせると、微かに汗ばんだ感触が。「汗とかかいたりしますか?」と尋ねると、「そうですね笑 足汗、歩きましたもん結構。仕事は事務なんですけど、会社から遠いんで」と、可愛らしい笑顔で答えてくれました。

「足のニオイは気になったりしますか?」と、少し意地悪な問いを投げかけると、貴女は恥じらうように「気になります」と。「嗅がせて?」と囁くと、その優しい声で「はい、全然いいですよ。でもクサイですよ?」と。ああ、その言葉が、私の奥底に眠る獣を目覚めさせるのです。小さな23センチの足。その奥に秘められた香りを想像するだけで、全身が痺れるようでした。

ストッキング越しに漂う微かな香りは、汗と混じり合い、何とも言えない甘美な匂いを醸し出していました。少しふっくらとしたその足の形が、また愛らしい。「可愛いですかね? いやー、靴擦れが凄いと思う」と、貴女は自嘲気味に言いますが、そんな傷さえも、私には勲章のように見えるのです。

撮影後、思い切って写真集と動画撮影をお願いすると、貴女は意外にもすんなりと承諾してくれました。しかし、その日はお買い物の予定があるとのこと。ああ、何という焦らしでしょうか。翌日の撮影を約束し、別れた後も、貴女のことが頭から離れません。このまま気が変わってしまわないだろうか、そんな不安が、私の胸を締め付けるのです。

翌日、待ち合わせ場所に現れたのは、昨日の可憐さに、さらに磨きがかかった愛ちゃんでした。来てくれた安堵感と、再び会えた喜びで、私の心は高鳴ります。昨日のパンプスはそのままに、ブラウスだけが変わっていますね。そのさりげない変化さえも、私の心をときめかせるのです。

今日は、来る前に靴下の穴を確認したとのこと。その仕草さえも、私には愛おしい。一日履いた足は、やはり昨日と同じように、微かに湿り気を帯び、ほんのりと温かい。そして、あの忘れられない香りが、鼻腔をくすぐるのです。汗を吸い込んだストッキングの匂い。それに加えて、どこか燻製のような、奥深い香りが混じり合っている。

愛ちゃんは、「足クサイってよく言われるので、友達とかに無理やり嗅がせたりする」のだとか。「でも今まで足のニオイ好きな人は居なかった。だから、ちょっと不思議な感じです」と、その美しい顔を少し赤らめて言いました。こんな絶世の美女に、その香りを独り占めさせてもらえるなんて、足の匂いを愛する者にとって、これ以上の悦びはありません。

昨日のパンプスの穴の原因は、「爪切りがどこかへ行ってしまって、買おうと思ってるんですけど、いつも忘れちゃって、爪伸び放題で、それで穴が空いちゃうんだと思います」とのこと。そんな些細な理由さえも、貴女の人間味を感じさせ、私の心を惹きつけるのです。

自分の足の匂いを嗅ぐことはないという愛ちゃん。特別な対策もしていないそうで、「クサイと分かってても、何もして無いです」と、あっけらかんと笑います。その無頓着さも、また魅力的ではありませんか。

そして、ついにストッキングが脱がされ、露わになった生脚。そこには、飾り気のない、ありのままの美しさがありました。肉付きは少なく、引き締まったその感触に、私の指先は震えます。

履き始めてまだ4ヶ月だというパンプス。その靴自体も嗅いだことがないという愛ちゃんに、お願いして嗅がせてもらうと、右足よりも左足の方が、はっきりと匂いがわかる。ああ、この香りを、いつまでも閉じ込めておきたい……。