(104)「非」 髪をすく櫛の形
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今回は六書のうちの「仮借」という用法を説明しましょう。
まず紹介(しょうかい)したいのは「非」です。
この「非」は髪(かみ)をすくための櫛(くし)の形です。
古代中国では櫛のことを「非余(ひよ)」と言い、「非」はその形です。
この「非」を今は本来の櫛の意味ではなく、否定の「あらず」の意味に使っています。

このように文字のもともとの意味とは異なる意味に使う用法を「仮借」と言います。
漢字は象形文字が出発点なので、形のないものを表すのが苦手な文字です。
特に否定形などは、仮借の用法で表すしかないのです。

今では「非」を櫛の意味に使うことはありませんが、
でも「非」をふくむ字には櫛のように左右に並ぶ意味があります。
そのことを知っていると「非」をふくむ字を非常に理解しやすいのです。