●1989年東映まんがまつり夏興行『仮面ライダーBLACK RX/決戦!仮面ライダー大軍団』

突如クライス要塞内に警報が鳴り響き、レーダーに巨大な戦艦の機影が映る。
ジャーク将軍は直ちに戦艦への攻撃をマリバロンたちに命じるが、そこへ通信が入る。

「やめんか愚か者め!我が艦は味方であるぞ!」

クライス要塞に姿を見せたのはクライシス帝国のゼノン大元帥(演:中田譲治)とその腹心・ゼノン四天王(演:高橋利道、新堀和男、岡本美登、岡元次郎)だった。
ダスマダーからの報告を受けたクライシス皇帝は、遅々として進まぬジャーク将軍たちの地球侵攻に業を煮やし、彼らを地球へと派遣したのである。

更にダスマダーは皇帝の命であるとしてジャーク将軍と四大隊長から地球攻撃任務を剝奪、ゼノン大元帥に全権を与えると通告した。
この決定にジャーク将軍らは反発するが、ゼノン大元帥が誇示した大剣を見て驚く。

「そ、その剣は!」
「そう!皇帝陛下から直々に賜った軍刀・怪魔轟雷剣だ!陛下は、このゼノンこそ地球侵攻の大任を相応しいとご聖断下さったのだ!」

ゼノン大元帥は光太郎を誘き出す為、市中でクライシス復讐兵団による総攻撃を開始する。
駆け付けた光太郎は、すぐさまRXに変身、更にロボライダーやバイオライダーとなって次々とクライシス復讐兵団を葬っていく。

しかし続いて現れたゼノン四天王にはRX、ロボ、バイオの如何なる攻撃も通用しない。
追い詰められたRXはゼノン大元帥の怪魔轟雷剣によってサンライザーを破壊され捕らえられてしまう。

荒野に立てられた十字架に磔にされ、クライシス復讐兵団から罵声を浴びるRX。
ゼノン大元帥の宣言が荒野に響く。

「これより!我がクライシス帝国に反抗した重罪人・仮面ライダーBLACK RXの処刑を執り行う!怪魔斬首裏剣を放て!」

ゼノン四天王が四方から投げた巨大十字手裏剣がRXの首を刎ねようとするその刹那!

(つづく)