たとえば「仏教の空思想」の説明としてよく語られる
「この世のモノは、いろんな要素の寄せ集めで一時的に成り立っている仮の存在にすぎない。
時間が立てばバラバラになって消滅するのであり、永遠不変の実体などないのである」
という考え方

「有る」にこだわる説一切有部といえども、ここには異論がない。これはお釈迦様の教えだから動かせない。これを否定したら、仏教思想ではなくなってしまう

ただし、説一切有部では、その仮の存在であるモノを寄せ集めで成り立たせている「要素」の方は、実体を持って存在しているとする

要素といっても、「おもいっきり細かく分けた究極の要素」ということだ

現代人なら、ただちに「素粒子」を連想するとこだけど、ここで言ってるのは物質だけでなく、精神も含むので素粒子と同じではない