>>842
>ドイツ語の形容詞の liebe は、
>「ドイツ語の中の親しさを表すもので
> 他国語のおよばぬもの」だそうです。
明治期の聖書やドイツ文学等の翻訳では、
この語彙を日本語にする際、
どんな語を充てるか、悩みに悩んだ様ですね。
普通に思い当たるのは「慈悲」でしょうが、
「それはちがう!」から始まって、
ようやく「愛」に辿り着き、
それでもなんだか、ぎこちない様な。

羞恥心が潜在意識にあるのか?
日本語では、"αγαπη" や “ερωs" を表現する
のが難しいですね。
『そんなの、言わなくっても分かるだろ』と。
より細やかな心理描写やしぐさを語り、
そこから察する訳です。

結局、個人的には、
キリシタン時代の「御大切」が、
温かみもあって、好みかな。
現代性には難があるかも知れませんが。

故押田師も、
晩年この語を使ってらっしゃいました。