生の喜びは脆弱なんだよ。
次の瞬間に苦に苛まれるような脆弱性を持つがゆえに、取るに足らない。
例えば赤ん坊が生まれて喜んでたら、思春期になって親をうざがったり、生意気な口を聞くようになり、何事もなかったかのように家を出ていってしまう
或いは引きこもりになって、親のスネをかじっている中年ニート。
頼むから出ていってくれと親は切に願うようになる。
かつて目に入れても痛くないと喜んだ子供が、邪魔者でしかなくなる。
幸運にも孝行息子にそだったとしても、死によって物凄い悲しみにうちひしがれる。
これが凡夫が喜びだと勘違いしている生の実状。