>>194
医療ミスか?と言われれば、30年前で地方の病院ならどうしようも無かったと思うわ。
その頃の地方の総合病院レベルなら、病名知ってて診断付けれるだけでも良い方で、「原因不明の下痢」と言われて何年も診断がつかず、何か所も病院回らされる患者も多かった。
当時も潰瘍性大腸炎の手術はあったけど、兵庫医大、横浜市民、新潟大、あとは東大の武藤先生くらいしかやってなかったんじゃないかな。
今ほど地域医療の連携が無かったし、学閥も縛りがきつくて、他系列の病院へは紹介状を書いてくれない病院もよくあった。

潰瘍性大腸炎の劇症型は、一週間くらいの間につるべ落としのように一気に悪くなることがある。
一カ月前はちょっと便に血が付く程度だったのが、2週間後には出血多量で輸血が追い付かないレベルになったりする。
ほとんど診察経験の無い医師なら、あっという間に手の施しようがない状況になり、容態が悪すぎて大きい病院へ移せなくなる。
手術の存在を知らなければ、もう本当にどうしようもない。
そもそも内科医には専門外の情報だし、時間的余裕がないので情報を調べたり、外科の伝手をあたったりするのが間に合わない場合もある。