>>513
>松坂和夫「集合・位相入門」(岩波 1968)
>P105 問題の2

これ、綺麗に解説している人が居る
必要十分の証明で、前半が背理法、後半が(対偶)なんやね。松坂の巻末に略解があり、同じことを書いているが、下記は丁寧で分かり易い。お見事です

http://sskmathematics.kilo.jp/blog/
佐々木数学塾
松坂先生の集合・位相入門
2021年9月28日

「存在することを示せ」と言われたら(その2)
(★P105問題2 )
順序集合Aの元の列(an)n∈Nで,a1<a2<…<an<…となるものをAにおける昇鎖という.これと相対的にAにおける降鎖が定義される.
Aが全順序集合であるとき,Aが整列集合であるための必要十分条件は,Aにおいて降鎖が存在しないことであることを示せ.

存在を追え!

証明
(⇒)
Aが整列集合で,Aにおいて降鎖が存在すると仮定する.このとき,Aの元の列(an)n∈Nで,
a1>a2>…>an>…
となるものが存在するが,{an}n∈Nには最小元が存在せず,矛盾である.

(←)
Aが整列集合でないならばAにおいて降鎖が存在することを示す(対偶).
仮定により,Aは整列集合でないから

¬(Aが整列集合)
 ↓↑
¬(空でない任意の部分集合が最小元をもつ)
 ↓↑
¬(M≠Φ,M⊂A⇒Mは最小元をもつ)
 ↓↑
∃M[M≠Φ,M⊂A,Mは最小元をもたない…(*)]

¬(Mが最小元をもつ)
 ↓↑
¬(∃a∈M∀x∈M[a?x])
 ↓↑
∀a∈M∃x∈M[x<a]…(**)

したがって(*)を満たすMが存在する.このMの任意の元aに対して,(**)により,x<aとなるx∈Mが存在する.
そこで,Mの元を任意に1つとり(これをa1とおく),それに応じて定まる(x<a1を満たす)x∈Mをa2とおくと
a2<a1
となる.さらにこのa2∈Mに対して,再び(**)により,上と同様にx<a2となるx∈Mが存在する.これをa3とおけば,
a3<a2
が成り立つ.これを繰り返してAの元の列(an)n∈Nを定めれば,これが示すべきものとなる.

証明終
(引用終り)
以上