>>459
>いまは数学で喰っていける時代なんですか?

こんなのが。改善されつつあるかも?(^^
http://nururi.com/math-major/
じゃあ、数学科 ぬるりと生きる。シン 2017年5月24日
(抜粋)

高校生から記事リクエストがあり、学部批評をします。今後の進路に影響するかもしれませんし、責任は重大です。今回のテーマは「数学科」です。

昔の感覚のままでいる人、高校生の親世代の人は「数学科=就職できない」というイメージを持っているかもしれません。数学は理論系専攻の王様みたいなものであり、実学からはかなり乖離しているように見受けられるからです。仮にほとんどの人が理解できない高等数学がわかっても、具体的に何でお金になるのかは想像しづらいです。

また、抜群に数学が出来る人は変人が多く、数学者の変態伝説を聞いたりすると、一般社会でやっていけない社会落伍者の集まりであるかのようなイメージがつくのだと思います。実際、数学者には変わった人が多いです。天才の呼び声高い数学者、京大の望月新一さんも、かなり変わった人だと聞いて事があります。

でも、数学ってほとんどの学問の基礎であり、哲学者のライプニッツが数学者でもあるように、数学が全然出来ないと、ほとんどの理系専攻は卒業することすら難しく、最低でも高校生レベルの数VCくらいは終えていないと、工学系講義はちんぷんかんぷんで、中退が頭をよぎると思います。

IT
昔のイメージで数学科を語る人って、IT革命後の社会変化について、あまり意識していないのではないか?、と思います。コンピューターサイエンスは数学から派生したものであり、コンピューターサイエンスの基礎研究は純粋数学研究に近いようなことをやっています。

流行のオペレーションズリサーチだとか、アルゴリズムなんかも高等数学を基礎としているので、最先端のITを研究する「システムエンジニア」は数学が理系の中でも圧倒的に得意でないと、この分野で生き残っていくのは難しいです。

その金融商品開発をやっているのが理論系数学をやってきたクオンツ、と呼ばれる人たちで、多くが博士号を持っています。元々、金融工学は冷戦が終わって、核開発の仕事が少なくなった物理学者が金融業界に流れた、と聞いたことがありますが、そのぐらいデリバティブの組成は難しいです。

つづく