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続き

辨・瓣・辯と弁

弁は常用漢字表の中で唯一、複数の「いわゆる康煕字典体」を持つ字である。

3種の旧字が省略されて、同じ弁の字体になった。

違う漢字なのに同じ字体 「別字衝突」が面白い
https://www.sankei.com/article/20240204-HMUITUAE5VK4RBLM7BVKTKLGYY/

弁」は3つの字体が衝突を起こした漢字です。

弁の旧字体は「辨」「瓣」「辯」の3つ。

それぞれ意味は違い、

辨は「わける、わきまえる(弁証、弁別)」。
瓣は「はなびら。また、液体や気体の出入りを調節するもの(花弁、安全弁)」。
辯は「かたる。話す(弁解、答弁、雄弁)」。

これらの漢字が字体衝突を起こし「弁」の形に3つの異なる意味が全てまとまる結果になりました。