人間には真似できない?自分でカラダを作りかえて進化するボット
https://www.gizmodo.jp/2018/11/google-brain-ai-self-evolution.html
進化するのは生き物だけじゃなかった。

これからゲームや仮想世界が大きく変わるかもしれません。まだ実験段階ですが、人間が思いもつかないような進化をボットが自らやってのける「強化学習」という機械学習の一種が研究されています。
機械学習(マシンラーニング)は今もっとも注目を浴びている分野ですね。今回の実験でわかったことは、ボットが「自分で自分を進化させることができる」ということ。
米ギズモードのGeorge Dvorsky記者がGoogleのAIラボ「Google Brain」で行なわれた実験をレポートしてくれました。

レプリカントがどんどん進化していく『ブレードランナー』とか、これからはありえるのかもしれません。SFの世界がひろがります〜。

まだまだ人間の介入が必要

「困難なタスクが与えられたときに、エージェントを進化させることで、タスクにとってベストな解決策を見つけるだけでなく、より早く学習する方法を習得することができるのです」とデビッドさんはこう論文にも記しています。
彼の実験では、認知の具現化は仮想世界にも適用されることが示されたのです。
また与えられたタスクに適した身体構造を思いつくように動機づけをすることができるということも証明しています。

さらに実用的なことには、強化学習の適用により、コンピュータが空気力学的形状を設計したり、ストレスの多い条件下で材料を試験したり、超高性能ロボットを構築するという機械学習支援デザインにも使用できるということも意味します。

また、コンピュータグラフィックスやビデオゲームプレイにも適用できるとのこと。ミスを重ねることにより学習も重ねて進化していくボットと対戦するんですよ?想像できます?

ほっとするのは、今の時点の強化学習には人間の介入が最小限必要となります。
ですが仮想ボットによって編み出された多くの解決策はびっくりするようなおかしなものや不条理なものまでありました。
自己学習システムがこれからより力をつけ、幅を広げていくにつれ、ボットたちは人間には思いもつかないような進化の方法を編み出してくれるかもしれません。

どうですか、仮想ボットが進化する世界。怖いような楽しみなような。