OrCADで何年も回路図を書いてきた俺が、KiCADの回路図CADを使ってみて、思うことを列記。

・OrCADでは、線の太さが数種類しかない。しかも、中程度の太さがなくて、すぐに極太になってしまい、使い物にならない。
  本当は、部品の外形は配線より少し太くしたいのだが、メチャクチャ太くなってしまうため、あきらめている。
  KiCADは、線の太さをmm単位で指定でき、自由自在。素晴らしい。

・OrCADでは、線の太さと線種(実践、点線など)との組み合わせで、線の太さが変わってしまう変態仕様。
  KiCADは問題ない。

・OrCADでは、漢字が使える。
  KiCADでは漢字が使えないので、回路図上に日本語説明が書けない。
  修正改版履歴が書きたいのだが。

・OrCADでは、部品ライブラリで、ピン番文字を位置調整しても、
 回路図に貼り付けると、全然変な位置にずれてしまう。
 なので、ライブラリ上で、それを見込んで位置をずらして書いて、しのいでいる。
 シンボルを回転させた日には、大変な事になる。
 KiCADでは、そんなこと起きない。優秀。

・OrCADでは、用紙サイズ外は、物が置けない。だから、用紙端付近で部品配線を回転させると
  できないと怒られる。しょうがないので、別の用紙を追加して、そこで回転して、コピーして
  もとの図面上に貼り付けている。
  KiCADは用紙外も物が置けるので素晴らしい。「変更前に、保険にちょっと取って置いて...」ができる。

・どちらも円弧を書くのが苦手。OrCADは、まだなんとか書けるが、
  KiCADでは、未だにコイルが書けない。ドロー系が弱い。

・OrCADは、top階層の回路図を何枚も書けるので、横に3枚とかの横長の回路図が書ける。
  KiCADは、top階層1枚で、あとは全部階層化する必要がある。この点は使いにくい。