英国泌尿器外科協会発行の『BJU international』誌上で発表された。
調査の対象者は包皮のある男性とない男性両方と性交経験のある女性に限られ、複数の雑誌に案内広告を掲載する等して募集された。
応答した284人に調査票を郵送、139人から回答を得た。
回答者の平均年齢は37.3歳、平均14.7人の男性と性交経験がある。
 
この表は包皮のない男性(以降、割礼男性と呼ぶ)とある男性(無傷男性)との性交経験を女性に評価させ比較したものだ。
女性たちは無傷男性に比べ、割礼男性とのセックスではオーガズムに達しにくいと報告している。
割礼男性は無傷男性に比べ早漏がちであるとも報告している。
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 性交中、しばしば(19.89)、あるいは時折(7.00)膣に不快感を覚えるのも割礼男性とのセックス中により多いという。
「彼との性交で1度もオーガズムに達したことがない」と女性に言わしめるのも、やはり割礼男性により多いようだ(2.25)。
複数回のオーガズムについても同様の傾向が見られる(2.22)。
女性のオーガズム達成率で見てみると、割礼男性(34.7%)は無傷男性(60.6%)の半分程しかない。
性交が進展するにつれ、膣分泌液(愛液)が減ると女性が報告するのは、無傷男性より割礼男性の方がはるかに多い(16.75)。

 また、性交が長引いた時、相手が割礼男性の場合、「それにのめり込む」のではなく「早く終わって欲しい」と願う女性が多いことも分かった(23.32)。
これとは逆に、相手が無傷男性の場合、「早く終わって欲しい」とは願わず「それにのめり込む」女性が多いのである。

 これらの結果から、女性が包皮のないペニスより包皮のあるペニスを好んでいるのは明らかだ。
包皮は性交時、亀の首の周りにあるひだ状の皮膚に似た役割を果す。
ペニスが膣に挿入されると、包皮は膣壁に密着し余り動かない一方、陰茎海綿体と尿道海綿体は包皮の中をスライドする。
この二重鞘構造は、膣内での摩擦や愛液のロスを最小限に抑えながらペニスを動かし、膣とペニスに刺激を与えることを可能にする。