0142名無しさん@電話にはでんわ垢版
2006/06/14(水) 13:41:20インターネット接続サービス「DION」の顧客情報約450万件が流出した問題で、
KDDIの小野寺正社長は13日、東京都内で緊急会見し、「顧客にご迷惑をおかけし、
社長として責任を痛感している」と謝罪した。具体的な経営責任の取り方や関係者の処分
に関しては「原因究明を行ったうえで、後日決めたい」と説明。信頼回復に向けて再発防
止に努める考えも強調した。しかし、DIONのユーザーの顧客情報がほぼ丸ごと外部に
流出し、犯罪に使われるリスクにさらされたことの意味は重く、KDDIは抜本的な法令
順守体制の見直しを迫られそうだ。
通信業界では、04年2月にソフトバンクが運営するブロードバンドサービス「ヤフー
BB」の顧客情報約660万件が流出する事件が発生。当時、大きな問題となり、総務省
が行政指導を行っている。この事件を「他山の石」として生かせなかったばかりか、顧客
情報が2年以上も前に流出していたにもかかわらず、脅迫を受けるまで事態を全く把握し
ていなかったことは、KDDIの情報管理のずさんさを浮き彫りにした。
同社によると、DIONの顧客データを保存しているパソコンにアクセスできたのは社
員48人とシステム管理を委託している業者177人だけで、いずれかが流出に関与して
いる可能性が極めて高い。小野寺社長は「流出したのはDIONのユーザー情報だけで、
約2300万人の顧客を抱える携帯電話auでは問題ないと思う」と強調した。ただ、今
回の事件でユーザーの不信が広がれば、auの人気に支えられたKDDIの業績に影を落
とすだけに、同社は早急な原因究明を迫られている。【工藤昭久】
(毎日新聞) - 6月14日10時5分更新