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４歳長男虐待死、母親に懲役１３年求刑…交際相手に「しばけ」と指示か
2020/02/04 12:47

　大阪府箕面市の集合住宅で２０１７年１２月、筒井歩あゆ夢むちゃん（当時４歳）が暴行を受けて死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた母親の麻衣被告（２８）の裁判員裁判の公判が４日、大阪地裁であった。検察側は「実母でありながら約１０日間にわたる苛烈な暴力で死に追いやり、悪質」として懲役１３年を求刑、弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は１２日。

　起訴状では、麻衣被告は同居していた当時の交際相手の男（２６）ら２人（いずれも懲役１０年が確定）と共謀。１７年１２月２４〜２５日、長男の歩夢ちゃんの腹に暴行を加え、腹腔ふくくう内出血で死亡させるなどしたとしている。

　検察側は論告で、麻衣被告が１２月上旬、交際相手らに「しばけ」と暴行を指示するようになり、遺体は全身あざだらけだったと主張。「動機は八つ当たりで、歩夢ちゃんは理由なく殴られる恐怖の日々を送った」とした上で、「面白がってエスカレートさせ、強い非難に値する」と指摘した。

　一方、弁護側は最終弁論で「麻衣被告は交際相手らにしつけとして『叱って』と言ったが、暴行は指示していない。自身も死亡につながる暴力はふるっていない」と訴えた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200204-OYT1T50146/