「絶滅した日本のオオカミ」というタイトルの、オオカミに関する様々な文書の記述を集めた本の54ページ
19世紀に日本にやってきた西洋人から見た日本の野良犬についての記述

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東京大学のアメリカ人動物学者エドワード・モース
「日本の犬は吠えるのではなく遠吠えする。オオカミの変種のような動物だ」
「日本ではどの村にも犬の群れがいて、夜はとても騒がしい。ネコのようだがもっと酷い物音をたてる」
「こいつらは遠吠えしキーキー鳴くが決して吠えない」

明治政府のフランス人顧問ジョルジュ・ブスケ
「こいつらは、その重たそうな形、大きさ、長く粗い毛、尖った鼻先、小さくくぼんだ目、目立つ牙などオオカミにずいぶん近く
その狩猟本能は、私たちの足元に隠れようとするおとなしいセッター(鳥猟犬)とは大違いだ。
私たち一行は旅の初めから、セッターを守るために、この侵略者たちに何度も石を投げねばならなかった」

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当時の日本犬は(西洋人から見て)大きさや体毛などがオオカミに近かったらしい